2011年9月23日金曜日

KMS ホストを KMS クライアントに戻す方法

誤ってKMSホストで構築された端末にKMSクライアントに変更する方法について以下のとおり

KMSホストが誤って登録されている場合、まずDNS上の不要なSRVレコードを削除し、正規にKMSホストにするサーバのレコードだけになっている状態すれば、削除対象のKMSホストに再度アクティベイションにいくことはなくなります

 
1.KMS ホストを KMS クライアントに戻すには

KMS ホスト上でコマンド プロンプトを開き、以下のコマンドを実行します

cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs -ipk <KMS キー>

KMSキーは以下のサイトの情報から対象のOSを確認

※コマンド実行後、再起動が必要


2.DNS情報の削除手順

KMS ホストが設置された段階で、DNS SRV レコードの発行要求が行われてしまっていることが考えられるが、これは自動的に削除されないので、削除の必要がある場合は、以下のコマンドを実行して DNS公開を無効にし、その後、DNS 上で SRV レコードを手動で削除

KMS ホスト用の SRV レコードの削除

- 手順
1.今回対象となる Windows Server 2008 にて"コマンド プロンプトを右クリックし、"管理者として実行" を選択し、管理者モードで  "コマンド プロンプト" を開く
2. 下記コマンドを実行
  cscript slmgr.vbs -cdns
  ※上記により DNS 公開が無効になります

3.KMSサービスの再起動が必要
 net stop サービス名
   net start サービス名
 ※サービス名はサーバOSのeditionにより異なる
   Windows Server 2008 SLSVC 
   Windows Server 2008 R2 : SPPSVC
4. ドメイン コントローラ等の DNS サーバとなっているサーバで "DNS"  管理コンソールを開く
5. KMS ホストがドメイン参加しているゾーンを展開し、[_tcp]フォルダをクリック
6. [名前]が[_VLMCS]というSRVレコードが存在することを確認し、  該当のレコードを削除



誤ったKMSホストでアクティベイションされている端末について
==========================================================
KMSクライアントはアクティベイションを実施する場合、KMSホストがレジストリで固定されていない設定時は、DNSへ問い合わせを行います
この際、SRVレコードに登録されているKMSホストがランダムに選択されクライアントに返されます
クライアントはアクティベイションが正常に完了すれば利用したKMSホストの情報をキャッシュします
2回目以降はキャッシュを利用してKMSホストにアクセスしに行きます
この際、KMSホストから応答がなければ、最初の時と同様にDNSに確認する動作となります

このため、誤ってKMSホストに設定されているサーバでアクティベーションされている端末については、DNSの設定が正常に戻されていれば、次回以降のアクティベイションの際に稼動しているKMSホストでアクティベイションされます

0 件のコメント:

コメントを投稿